公園デビューのない町
私が子育てに必死になっていた15年程前は、子どもを連れて公園に遊びに行くはじめての日を「公園デビュー」と呼び、子どもを通じてのお母さん同士のお付き合いのきっかけをつくる特別な日として情報誌で取り上げられていたものです。しかし、栃木県那珂川町では「公園デビュー」なる言葉は存在しません。なぜなら、近くに公園がない!!いや、正確に言うと、ある地域もありますが、公園に行っても子どもがいないし、当然若いお母さんもいないのです。・・・といっても、那珂川町に子どもがいないわけではありません。年間100人をすこし上回るぐらいの子どもは生まれています。
核家族で子育てをしているお母さんは、子どもの友達を求めて様々な情報を集め、子どもが集まるところにやってきます。今、国は少子化対策に力をいれ子育て支援策を様々な形で実施しています。
那珂川町でも、週に1回子育てサロン、月に1回おかあさん塾が開催され毎回こんなに多くの子どもがいたのかと思うくらい多くの参加者があります。それでも、毎日の子育てにはもっと子ども同士、親同士が集う場所が必要で、町の支援策だけでは足りないのが現状です。
そこで、地元や近隣市町村で開催される、人形劇団やリトミック教室、パネルシアターに一生懸命通う親子の姿があります。
6月9日小口地区にある「もうひとつの美術館」を会場に、ちびっこお話し広場という催しがあり、雨にもかかわらずたくさんの親子連れで賑わっていました。
私の子育て時代は、町の支援策もなければ、こんなに楽しい人形劇やパネルシアターも近所で参加する事はできませんでした。同じような年代の子どものいる親同士、近所のゲートボール場や、野原、川で遊ばせたものです。そのころは、まだ近くに同じような子どもを持つ親がいたからよかったのでしょう。最近は、幼児連れの親がかたまっているのをほとんど見かけなくなりました。子どもが少なくなることがますます親の子育てへの楽しみを狭めていっている現状があるように思えて仕方ないのは私だけでしょうか。
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